理念ブログ~理事長の耳と園長の目~

子どもから学ぶ!

2015/10/23

H27.10.23

秋も深まってきた今日この頃、

空の青さ、雲の白さ、木々の紅葉、自然の移り変わりも感じます。

 さて、さる10月10日(土)に山王幼稚園の運動会が行われました。

いちご(満三歳児クラス)・年少・年中・年長と年齢差はありますが、

どの学年・どの子も輝いていました。それぞれの成長が顕著に感じられました。

自信に満ち溢れた子ども達から感動を沢山もらいました。

 

そんな中、心を打たれた出来事がありました。

いちご組(満三歳児クラス)のSちゃんの出来事です。

Sちゃんは運動会のかけっこの途中で転んでしまいました。

「あ~!!転んだ!!きっと痛みと人前での緊張で泣いてしまうかも!?」

と見つめていたら、何と!Sちゃん!すぐに立ち上がり

ゴールまで走って行きました。

「えー!!すごい!!すごい!!」大きな拍手をしてしまいました。

当日はSちゃんを褒めてあげる事も、

頭を撫でてあげる事も出来なかったのですが、

連休明けの火曜日に会えた時に「Sちゃん、運動会転んでも泣かないで、

すぐに立ち上がってゴールまで走れて偉かったね。凄かったね。」

と言って頭をそっと撫でてあげました。

そしたらSちゃん、にこって笑って

『うん!!だってね、心が強くなったんだよ!』って…。

私はもうびっくりしました。びっくりしている私にもう一度

『心がね、すごく強くなったんだ~』と繰り返し伝えてきました。

幼稚園で一番小さい満三歳児、4月から半年しかたっていないのに、

日々の生活、経験がSちゃんの心を体を強くたくましくしていったのでしょう。

にこって笑うSちゃんが涙でぼやけてしまいました。

子どもに教えられるという事は正にこの事!! 

 

何年仕事をしても色褪せないのは、こんな嬉しい感動があるからですね。

「Sちゃんありがとう」って見送った、

いつもは小さいSちゃんの背中がすごく大きく見えました。

子どもってすごい!!本当に無限の可能性があるんだなぁ、って

改めて思えた嬉しい出来事でした。

 

教頭 市村恵美子

 

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