園のこだわり

昨日より今日

2018/04/25

 早いもので、入園、入会、進級してから2週間過ぎました。大人になると新鮮な経験や、感動が少なくなるから、月日が早く流れる様に感じるのだと、本で読んだ気がします。

でも、入園、入会したお子さんにとって毎日が初めてづくし、お母さんから離れて会えるまでの時間は恐ろしく長く感じるのだろうなぁと思います。「ママがいい~‼」、「ママ~‼」と、大泣き、大粒の涙を流し、抱っこをせがむ姿を見ると、愛おしさで一杯になります。

その逆に4月に進級した子供たちは進級してまだ2週間しか経っていないのに、泣いている子供の手をつないでお部屋まで連れていってくれたり、大きな声で挨拶をしたり、堂々と園生活を送る様子に逞しくなったなあと、眩しく思えます。

今の成長の姿も、新入園児の時は同じだったのに、1年、2年経つと全く変わり、改めて子供の成長をかんじます。ですから、今、大泣きしているお子さんも、絶対大丈夫です!地に足をつけ、立派な山王っ子として根を伸ばしてくれます。

でも、今、現実に大泣きしている我が子を無理矢理バスに乗せる親の心境は決して心穏やかではありませんよね。落ち着かず心配、不安、悲しみで一杯なのではありませんか?『本当に慣れる日は来るのでしょうか。』よく聞かれます。目の前で泣き叫ぶ我が子を見たら、、そんな風に思われるのは当たり前ですよね。

でも、大丈夫です!必ず泣き止み新しい社会、世界で、お子さんは安心して楽しむ日が来ます。子供に後退はないのです。一進一退を繰り返しつつ、必ず前に進んでいきます。なので、大泣きしても、暴れても「行ってらっしゃい!」と、笑顔で送り出して下さい。お母さんの不安は、鏡!!お子さんも不安になります。お子さんの小さな背中を笑顔で押してあげて下さい。こんな1つ1つが大きくなった時に、子供の可愛かった思い出に変わります。

大丈夫です!山王職員に任せて下さい‼

 

進級したお子さんは、大泣きする事はないと思いますが、4月は環境が変わり、不安定になる事があります。年中さんになったのだから、年長さんになったのだから、と、思わずに、友達や、担任が変わり、神経を使っているお子さんの姿や、変化をそっと見守って話を聞いてあげて頂けたらと思います。

卒園し1年生になったママさんからもこんなお話を聞かせて頂けました。【学校、幼稚園の友達もバラバラになり、心配したけれどすぐにお友達が出来、今は10人も出来たよ!と、話をしてくれて安心しました。】逆に【幼稚園に戻りたい!と、数日は泣いて登校を嫌がる様子がありましたが、家族の励ましで自分は学校に行かなくてはと、気持ちを切り替えて、自らランドセルをしょって出かけて行きました!】等々。

新しいステージに進むには、その子、その子によって違います。でも、昨日より今日と、確実に前に進んでいきます。

山王っ子なら大丈夫‼小学校でまた大きくなった根を伸ばしてくれるでしょう。

頑張れ!!!1年生❢

 

話しは前後しますが、初めて親から離れて親以外の人の中で過ごす、幼稚園。緊張、不安、悲しみ、様々な感情を育てる場所こそが幼稚園なのです。小さいから、、ではなく、小さいからこそ、この目に見えない気持ちを沢山経験して欲しいのです。

親は誰でも我が子にはいつも安定した温かな場所に置いておきたい気持ちが強いですよね。私もそうでした。いつも笑顔で幸せで、苦労させたくないですよね。親が嫌なこと、難しいこと、取りあげてしまう、それこそが、子供の気持ちを育つ邪魔をしてしまうのです。

悔しい、苦しい、悲しい、負ける、そんな気持ちを経験する事で、頑張る心、友達を思いやる心、諦めない心、を、培っていくのです。

そして、親は、欲が子育てに現れます。どうして○○君みたいに出来ないの?○○ちゃんみたいならいいのに、、子供はみんな昨日より今日、と成長しているのです。

お家の方が出来る最大のサポートは、目に見える成長に一喜一憂したい気持ちをグッと我慢してじっくりと待つ親の姿勢なのかな?と、私は思います。

上手くいかない日もお子様を認め、見守る事が、その子が一歩踏み出す勇気を得るコツです。比べる相手は他人ではなく、お子さんの昨日の姿、小さな一歩を喜んであげることで大きな自信を育てていくのです。

春、新学期、自分の子育ての反省を振り返り、皆さんに伝わったらいいなぁと、思って綴ってみました。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

いちご組さんだって自分でくつ下の脱ぎ履きを頑張っています。

今日は、大雨の中みんな頑張って来てくれてありがとう😊

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教頭 市村惠美子

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