わたしの誇り、我が愛しの教職員 2018/12/27 平成30年12月27日(木) 理事長ブログ わたしの誇り、我が愛しの教職員 私は幼稚園の使命は、お預かりしたこども達がきちんとした大人になるために人としての基礎が培われる幼児期に教育保育をとおして、こども達の健やかな成長のお手伝いをすることだと思っています。 しかし、こども達を健やかに育てるためにはまずこども達と直接かかわる教員が健やかな心の持ち主でなければならないはずです。その思いから、職員採用は長い年月をかけて信頼関係を築いてきた教員養成校の先生にお願いしてその先生のお眼鏡に適った学生を紹介していただく形をとってきました。幼稚園の大会等で他園のどの職員を見てもその都度「どう見てもうちの職員が最高だ!」と思うのは親馬鹿ならぬ理事長馬鹿だからでしょうか。 さて、そのことにつき最近ある職員から聞いて私が「なるほど、職員にそういう気持ちがあるからうちの先生は最高なんだ」と思った話をご紹介いたします。 話を聞かせてくれた若手の教員は仕事ももう十二分に出来、一人前です。その彼女が新人だった折の晩秋11月の週末金曜日、休み明けがみかん狩り遠足だという日です。みかん狩り遠足は知り合いのみかん農家にお願いして木に生っているいるみかんをこども自身の手で直接もぐという体験をする行事ですが、途中にある三ノ宮神社でお参りとどんぐり拾いもするのです。しかし新人であった彼女にとっては初めてのみかん狩りであり、途中に寄る三ノ宮神社のことも何一つ知らないのでどうしたら良いのか不安な気持ちでいっぱいでした。そのまま解散の終礼も終わり帰ろうとした時、学年主任の先輩先生が突然「先生は三ノ宮神社を知らないよね。これから行くから」と言って彼女を神社まで案内してくれたというのです。晩秋です。神社に明るい灯はありません。男の私ですら夜誰もいない真っ暗な神社には進んで行く気にはなりません。あたりが見えない中、先輩教員は自分のスマホの明かりをたよりに、細かく丁寧に彼女に週明け神社でするべきことを教えてくれたそうです。 寒くて暗い誰もいない神社に、ただ後輩のためだけを思い、行き教えてくれた先輩教員。そして先輩のその有難い行為に自分もいつかこの先輩のような教員になって後輩に教えてあげようと思った後輩。そして彼女はいまそのように後輩に接してくれていることを私は知っています。私は、本園にこのような先輩教員と後輩教員の関係があるかぎり、健やかなこども達を育んでいくという目標は必ず達成されるに違いないと強く自信をもつとともに、こんな教職員に囲まれて仕事が出来る事に心の底から感謝と嬉しさを感じるのです。 保護者の皆様には日ごろから園運営にご支援ご協力を賜りまして誠に有難うございます。皆様にとりまして来る年がよき年となりますようお祈り申し上げます。 理事長 小山直久