園のこだわり

一球入魂に込める想い

2019/08/22

R1.8.22(木)

 

 長い休み中の夏季保育、久しぶりに幼稚園全体が動き、子供達の可愛い声や姿が戻ってきました。やっぱり幼稚園は、子供達の元気な声、姿があってこそ輝けるものですね。お盆休みに日直だった私は、2号、3号の子供達がほんの少しでひっそりとしていたので、今日活気ある声があちらこちらから聞こえてきてとても嬉しかったです。

 

 ともあれ、水の事故や交通事故が必ず発生し、子供が犠牲になり亡くなる事故が多発する夏休み、真っ黒に日焼けし逞しくなった山王っ子に会えて何より嬉しかったです。きっと家族での様々な経験が子供達を大きくはぐくんだのだと思います。パパ、ママ、先生、お疲れ様でした。

 

 さて、話は変わりますが、夏と言えば一つの風物詩「高校野球」がありますね。皆さんは興味がありますか?私は、息子が野球少年だったのでそれまでは全く興味、関心がなかったのに試合を観戦しているうちにどんどん引き込まれて毎年、楽しみに観ています。

 

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 高校野球を観ていると必ず思い出すことがあります。息子が中学三年生の最後の試合、後にも先にもこの試合で部活も終わりになる最後の試合、この仲間とやる最後の試合、子供達は勿論、親である私達も祈るような、手に汗握る試合でした。試合は盛り上がり、点の取り合い、一喜一憂する白熱の試合、結果は1点差で負けてしまいました。大泣きする息子達、キャプテンがみんなを促して先生を囲み円陣を組みお礼を言い、私達親にも応援のお礼、3年間のお礼をやっと泣きながら言った時、息子達の涙がアスファルトの地面にポタポタ落ち、、私達親も涙が止まらず、拍手の音と、蝉の声、時折吹く風、言葉は要らない時間、今でも夏が来ると一枚の絵の様に私の心に刻まれた白球の想い出です。息子が与えてくれた素敵な想い出です。高校野球も続けていましたが、あまりにも弱くて中学の頃の様な感動はなかった気がします(笑)。

 

 そんなことをいつも思い出させてくれるのが夏の甲子園高校野球です。うだるような猛暑の中一つの球にかけ、一つの球を夢中で追いかける、そんなひたむきで一途な姿に心が打たれるのです。決して諦めずにどんなに点差があっても勝利を信じてただひたすらに球を追いかける、まさに一球入魂の気持ち!心が洗われます。そんな姿に感動するのに毎年色々なドラマがあり、更に感動します。今年は、石川県の星陵高校、智弁和歌山の試合、智弁和歌山は、同点で戦っていた、延長戦もあるなか、星陵のピッチャーが足をつってしまったのを知り、漢方薬を渡し、心配してくれた。本来なら勝てるチャンスなのに、戦う相手を気遣う行為に凄い!と思いました。結局延長戦14回で智弁和歌山高校は負けてしまいました。その時でも、「まけてもいい試合ができて幸せでした。」と、清々しい顔で答えていました。そして、星陵高校のピッチャーにかけた言葉にも感動しました。「絶対日本一になってくれ!」その言葉にこみ上げてくるものがありました。と、いい、勝っても涙を流していた奥川君、爽やかで本当に素晴らしいスポーツマンシップだとおもいました。この試合を無駄にしないと、次の仙台育英高校とは、言葉通り17対1で、圧勝しました。そして、20日の準決勝戦も、9対0で勝ちました。

 

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 さあ、今日がいよいよ決勝戦です。ここまできたら、どちらが勝っても同等の気がしますよね。勝ち負けを超えた相手を思いやる心を持つ若者に頭が下がる夏の甲子園でした。

 

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 長くなりました。すみません。是非、山王っ子もこの様な素晴らしい高校生になって欲しいですね。どんなに頭が良くても、あの、煽り運転をする様な大人にはなって欲しくないです。

 

 さて、明日は8月生まれの誕生日会です。毎年フラダンスの花井先生が、お弟子さんと華やかなフラを見せてくださいます。楽しみです。明日もう一日の夏季保育、お休みしないで来てくださいね。

 

教頭 市村恵美子

 

 

 

 

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