優しいうそ 2021/04/30 令和3年4月30日(金) いよいよ明日から5月ですね。爽やかな季節です。そしてゴールデンウイーク突入です。 4月、入園、入会、進級してからの毎日子供達は本当によく頑張りました。半日保育から1日保育になり親から離れ、仲良しなお友達、担任と離れ、不安と緊張の連続だったことでしょう。疲れもたまる時期です。「よく頑張ったね」と、お子さんを褒めて抱っこしてあげて下さいね。 ゴールデンウイークに入るとはいえこのコロナ禍の中、帰省や旅行もままならず予定も立てられないと言うご家庭も多いかと思います。どこかへ行くとか特別なことをしなくても子供達は大好きな家族とずっと一緒にいられる休日は何より嬉しい時間だと思います。近くをお散歩したり、お庭やベランダでお昼を食べてみたり、爽やかな5月の風を感じながらゆったりとした時間を過ごしてみて下さい。 ゴールデンウイークあけはまた、涙が出てしまうお子さんもいるでしょう。当たり前のことです。子供達は行きつ戻りつしながら前に進んでいきます。泣いても心配せずに笑顔で「行ってらっしゃい」と送り出して下さいね。 さて、今日は生きていることの素晴らしさ、親の深い心を映し出したコラムをご紹介します。理事長先生がいつも私に見せて下さる数々のコラム、物語、ノンフィクション、本などの中から感動した話を1つ載せてみます。その題名が【優しいうそ】です。 「お父さんはちょっと遠い所で仕事をする事になったから、お母さんと元気に過ごしてね。」父親は2歳の息子に話しかけた。まだ幼かった男の子は覚えていないが、母親のスマホに録画されていた。後にその動画を見た男の子の心にその言葉は響いた。実はうそだったから。白血病だとわかった父親が入院した当日に息子に残した言葉だった。1週間後、父親は帰らぬ人に...現在小学生になった佐藤こうき君(7歳)の作品「おとうさんにもらったやさしいうそ」から。『おとうさんはあえないあいだにぼくがかなしまないように、わざとうそをつきました。』▼こうき君は亡き父に伝えたい事がある。『おとうさん、うそがばれてるよ!だってまわりに病院の道具があるし、おとうさんが横になっているし、目から涙がちょっとだけでているし、声がさみしそうだから』▼でも、こうき君は騙されたふりを続けようと思っている。そして、『おとうさんがやさしいうそをついてくれたおかげで、ぼくのこころはつよくなれています。これからもおとうさんのことばをまもって、おかあさんとげんきにすごしたいです。おとうさん、やさしいうそをありがとう』 大切な人を悲しませず、心を強くしてくれる、そんな優しいうそもあるのですね。 心に響いた、親子の深い愛情、絆を感じたお話でした。 ☆おまけ☆ 園の事務室玄関に植田先生が持ってきて下さっている亀がいます。亀の説明はずっとつけてあったのですが、4月になりふと見るとこんな温まる詩が載せてありました。 外に出すと子どもたちも読んだりしています。 動物、草花、生きている物全てに命がある、その命を大切にしていこう等、そばにいる担任が話をしたりして、ほっとする出来事が日々ある幼稚園ってやっぱり最高の場所だと改めて色々な人に感謝する私です。 明日からのお休み、家族の絆を深めて、楽しい時間を過ごして下さいね。 5月6日、元気なみんなに会えるのを楽しみにしています。 長々お読みいただきありがとうございました。 教頭 市村恵美子