『躾』とは 2022/03/04 令和4年3月4日(金) 先日、新聞にこんなことが書いてありました。 そもそも『躾』とは、和裁用語で、本縫いする前に生地をくせ付けるため、弱い糸で縫うことから来ている、と。小児科医の内藤寿七郎博士のお言葉に「(我が子を)いい子にしようと思うあまり、強い糸で子供の個性をきちきちに縫い付ける必要はないのです。しつけ糸のように、優しくゆるやかに根気強く」とありました。この由来を読んだ時、私はなんだか肩の力が抜けたような、ホッとした気持ちになりました。 バタバタと子育てしていると、知らず知らずに自分を、また自分の子供たちを窮屈にしてしまいがちなのですが、そんな時こそ肩の力を抜いて、この『躾』の意味を思い返してみたいなぁと感じました。優しくゆるいしつけ糸で、そっと正しい方へと導きながら見守る心の余裕を、いつも持っていたいですね。 さて、私ごとですが、この山王幼稚園に来て早くも1年が経とうとしています。見るもの全てが初めての連続で、緊張と私なりの責任感で心がいっぱいだった4月。それがいつからでしょう…毎日がただとても楽しくて、笑ってばかりの日々に変わっていました。それもこれも、何でも丁寧に教えてくださるこの山王幼稚園の先生たちの優しさ、思いやり、熱血、そして愛のお陰です。 そして1年間、一緒に過ごしてきためろんぐみの子どもたちの優しさ、温かいホッコリ言葉、幸せいっぱいのハグ、そして何より、その小さい身体と心で挑戦し続ける、頑張り続けるその姿に、私は沢山の笑顔と感動の涙をもらいました!! 来週には待ちに待った発表会があります。そしてそれが過ぎると、ワクワクドキドキの年少さんですね。 あんなに小さくて、か弱くて毎日泣いていたみんなが、ここにきてどんどん成長の速度を上げています。まるで前から何でも出来ていたように。まるで前からペラペラとお喋り出来ていたかのように。出来ないことなんかないよ!と言わんばかりの堂々とした姿が、とても逞しくて、嬉しくて、でもちょっぴり寂しくて。いつも同じクラスの麻澄先生と目をウルウルさせています(笑) 残り僅かな日々を、最後まで笑って駆け抜けたい!と言いたいところですが、もったいないので、毎日毎日を噛み締めて過ごしていこうと思います。 ⭐︎今週から給食の時間にお箸を使い始めました。掴みやすいものから少しずつ挑戦しています。疲れてきたらフォークに持ち替えて、気分転換しながら楽しく進めています。 ⭐︎「取れないよー」「あっ!見て!取れたー!!」 「◯◯ちゃんもやってみる!見てて!!」 「△△くんもやりたいー」… 難しくても真剣に取り組む表情が素敵です!お友だちの刺激って大事ですね! 日常の一コマの中でも、どんどん成長していく子どもたちってすごい!これからも、がんばるみんなを応援しています!! めろん組 吉川仁美