園のこだわり

僕の前に道はない、僕の後ろに道はある

2022/06/17

 令和4年6月17日(金)

 

 ある日、我が子の子育てに行き詰まり、何が正解かも分からなくなり、なんとも疲れた顔をしていた私に、小4の息子がこんな言葉を教えてくれました。

 

 【僕の前に道はない、僕の後ろに道はある】

 

 「いい言葉でしょ!かっこいいよね!さっき本で覚えたんだよ。でもさ、前じゃなくて横だったり後ろだったりに進んだとしてもさ、それも成長だよね?」と。

 その言葉を耳にした時、ジワーっと身に染みて心に沁みて、そして納得、感動しました。息子は、私に『自信を持って!大丈夫だよ!』という意味で声をかけてくれたようでしたが、私は母として、子供が今後苦労しないように、もっと頑張れるようにと、無意識に子供の前に道を作ろうとしいたことに気が付きました。そしてそれがうまくいかず、勝手に疲れているんだな、と。子供が自分で切り開くべき道を、親が介入しすぎてはいけませんね。反省と同時に、少し気が楽になった気がしました。子育ては本当に難しいです。でも、親が子供に教えてもらうこともたくさんあるんですよね。慌ただしい日々の中で、娘や息子の言動についつい腹を立ててしまうこともありますが、私も自分や園の子供たちから、素直に学び、育ちたいと思ったひと時でした。

 

 先日、市村先生から、15匹ほどのメダカを分けていただきました。目を凝らしてようやく見えるくらいの、透き通った小さな小さな身体が、水槽の中で一生懸命背びれを揺らして泳ぎ、まさに小さな生命体が頑張って生きている!という姿を見ていると、とても健気で可愛くて…。ふと時計を見て、あっという間に時間が過ぎていることに気づきます。

 ただ、そんな私を冷ややかな視線で見つめる我が子たちと1匹の犬。目が合うと「ママ…大丈夫?」と心配されました。「大丈夫ですけど、何か!?」何と言われても構いません!メダカはもはや私の癒しです♡

 

 さて6月も中旬に入り、めろん組のクラスの子どもたちには目に見える変化が現れました。椅子に座っていられなかったお子さんが落ち着いて席に着き、トイレへの流れが身につき、自分でオムツの支度をして並び、靴や帽子の着脱に進んで挑戦する姿があちらこちらで見られます!

 この日は月曜日で、全学年でのお朝礼がありました。これまでお朝礼順(背の順)に並ぶということが、とてもとても難しかったのですが、この日初めて列を大きく乱さずに、みんなでお朝礼に参加することができました!子供たち一人一人の表情に、これまでとは違う成長を感じ、クラスの先生たちと目を見合わせ感動した次第です。

 そんな子どもたちの頑張りを、少しですが紹介します。

 

 

 

  

 

  • トイレに行くため、ズボンを脱いでオツムの準備。廊下に出たら、女子と男子に分かれて並んで待ちます。

 

 

  • こちらは朝の会の様子。日付をみんなで確認した後、名前を呼ばれたら右手を挙げて「ハイ」とお返事しています。

 

 

  • メロディオンは毎日少しずつ取り組んでいます。音が鳴るって、とっても嬉しい!!

 

 

 

 

 毎日の積み重ねは、1週間かけて、1ヶ月かけて、1年かけて、信じられない成果に繋がっていくのだなぁと、子どもたちの逞しい姿を見て日々感じています。まだまだ新年度もスタートしたばかり。ゴールに向かって、丁寧にコツコツと過ごしていきたいです。

 

 めろん組 吉川仁美

 

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