生活発表会を終えて 2023/02/13 年が明け、三学期が始まったと思ったら、節分、立春と月日はあっという間に流れています。一年間の積み重ねをおうちの皆様にお見せする生活発表会も終わりました。 長引くコロナ禍ではたくさんの制約がありいろいろな積み重ねには多くの工夫が求められました。そんな中でも各学年が、入園、進級の頃に比べとても成長していたことが感じられました。 とりわけ年長さんは入園した時からずっとコロナによる制約がありました。制約がなかった年に比べればペースもゆるやかで少し戸惑いが感じられることもありました。リハーサル初めの頃は、跳び箱の四段が跳べたり跳べなかったりという子もいました。しかし、一週間くらいの間に心のスイッチが入ったのでしょうか。発表会当日は七段が跳べていました。 コロナ禍であってもそれなりに積み重ね、努力をしていたこともありますが、子どもの心におうちの方の前で絶対跳びたいという思いが芽生えたのでしょう。発表会の奇跡とでも言ってもよいと思います。 リハーサルの時の顔と本番の日の時の子どもたちの表情は全く違っていました。一年間毎日練習をしてきたことをおうちの方の前でお見せすることが本当にうれしいのですね。いろいろな技ができ、たくさんの拍手を頂き、子どもたちの顔は輝いていました。体操は自分自身が努力して獲得していくものです。子ども自身に「できた!!」という気持ちが一番わかりやすいものです。できなくて悔し涙に暮れることもあったと思います。それでも努力してできた時のうれしさは格別なものでそれが子ども自身の大きな自信になり、心が育っていくのだと思っています。 どんな時でも子どもたちは頑張る力を持っています。その力を最大限に引き出せるのは周りの大人の励まし、おうちの方のたくさんのお褒めの言葉だと思います。また、年中さんより小さな子どもたちはリハーサルの時、年長さんの姿を食い入るような眼で見つめていました。私が「大きくなったらみんなもできるようになるよ」と話すと大きくうなずいていました。子どもたちは見て学んでいるのです。また、来年の発表会も今から楽しみです。 生活発表会が終わり、三学期もあとひと月ほどになりました。 一日一日を大切にして、進学、進級の総仕上げをしていきたいと思います。 園長 小山容子