「あのね」 2021/05/10 令和3年5月10日(月) 新学期がスタートして2か月が過ぎようとしています。 私は子どもから話しかけられるときに大好きな言葉があります。 「先生、あのね・・・・」という言葉です。 先日、園庭を歩いている時に一人の男の子に声をかけられました。 「先生、何してるの?」 「ちょっとホールにご用があってきたのよ」と答えると 「先生、あのね」 と話しかけられたのです。この流れ大好きです。 「うん、なあに?」と聞くと 「今日ね、ぼくスイミングだからバスで帰るんだ。」 「スイミング楽しそうだね」というとちょっと顔を曇らせて 「スイミングは好きだけど、でも心配なことがあるんだよね」というのです。 不思議に思い「どうして?」と尋ねると 「ぼくはプールだからバスで帰るけど妹はお預かりで幼稚園にいるんだよ。にいにがいないとさみしいって、泣いちゃうかもしれないんだ。だから心配なんだ!!」というのです。 なんて優しいお兄ちゃんなんだろうと胸がいっぱいになりました。まだまだ小さなその子が自分よりもっと幼ない妹のことをその小さな胸で精いっぱい心配していたのです。 何気ない子どもとの会話もこんな素敵な心を知ることができてとってもうれしかったです。 色々な場面で出会う子どもの「先生、あのね・・・」から始まる素敵な会話の時間が大好きです。これからもたくさん、子ども達とお話をして楽しい時間を作っていきたいと思います。 園長 小山容子
新年度スタート!! 2021/04/19 令和3年4月19日(月) 令和3年度の始業式、入園式から一週間が過ぎました。 午前保育も終わり、今日からいよいよ給食も始まりました。子ども達の元気な声が園内に響き、嬉しく思います。新しく入園されたお友達も涙から笑顔が少しずつみられるようになってきました。 昨年の今頃はコロナ蔓延による緊急事態宣言で自粛生活の真っ最中でした。今年度はおうちの皆様にはご協力を頂きましたが、予定通りに入園式も行うことが出来、通園バスでの登園もスタートできました。当たり前の生活ができるありがたさをしみじみと感じています。 そうはいってもまだまだコロナは収まるどころか新たに変異株まで出てきて、またあちらこちらの地域で感染爆発が起きる勢いです。通常通りの保育は始まりましたが、感染予防はこれからも続きます。昨年はこのコロナで、出来なくなった行事もありましたが、やり方次第で楽しい行事にできたものもありました。 今年度は昨年の経験の上にさらに工夫をして子どもたちにとっても楽しい充実した一年になるよう、職員全員が心を一つにして頑張っていこうと思っております。 今年もコロナのことを考えながらの一年になると思いますが、できる事をたくさん見つけ、新たな教育の道筋を作っていこうと思います。おうちの皆様にも昨年に引き続きいろいろな御協力をお願いすると思いますがどうぞよろしくお願いいたします。 園長 小山容子
令和2年度の終わりを迎えて 2021/03/19 令和3年3月19日(金) 令和2年度も無事終業式の日を迎えました。昨年度と違い、今年度は子ども達の明るい声で終業式を迎えることが出来、ほっと安堵の思いがあります。 今年は今まで経験したことのない不安なニュースが毎日伝えられ、私たちを取り巻く生活環境が大きく変わり、人々の暮らしへの制限や見えない菌への対応等、子ども達の安全についての対応を毎日いろいろ考えながらの日々でした。そんな大変な社会の中で未だに世界中でコロナ終息の兆しが見えません。自分自身がコロナにならないよう、周りの人や家族、お預かりしている子どもたちが危険にさらされないよう心がけてきました。ともすると暗い気持ちになりがちな日々でしたが、どんな時でも前向きに、良いと思われることを実践し自分自身の心が鍛えられたようにも感じます。 またいろいろなニュースで日本人の素晴らしさにも気づきました。ほとんどの人がしっかりマスクを着用し手洗い、消毒の実践をしているまじめな国民性や自分の事だけでなく誰かのために、困っている人の力になろうとする姿に「本当に日本人は素晴らしい」と思いました。 今年はあの東日本大震災から10年目の年です。あの震災でも私たちは毎日を当たり前に過ごせることのありがたさに気づかされました。そして困っている人に手を差し伸べる事を多くの人が実践してきました。利他の心の実践です。幼稚園でもこの利他の心をはじめ大切な心を幼児のうちから心に刻んでほしいと職員一同心を一つにして子ども達を育んできました。 今年卒園していった子ども達の心にも利他の心、自主自立の心、諦めない心など大切な事をしっかりと種まきしてあります。立派な「山王っ子」として素晴らしい小学生になってくれると信じています。また進級する子ども達にはこれからも日々の生活の中でこれらの大切な事をしっかり教えていこうと思っています。 困難なことを嘆くのではなく、こんなコロナ禍だからできる事を見つけ、今ある幸せに感謝しこれからの日々も大切に過ごしていこうと思います。 園長 小山容子
新しい年を迎えて思う事 2021/01/19 令和3年1月19日(火) 三学期は二度目の緊急事態宣言と共にスタートしました。 二学期終業式の頃は伊勢原市の感染者数はまだ70人くらいでした。 それが年明けになりまだひと月もたたないうちに200人を超える数になっています。このまま感染拡大が続いたらどうなってしまうのだろうかという不安もあります。しかし恐れているばかりではいけません。自分たちができる事をしっかりやり、自粛をしてコロナが収まることを待つしかありません。このコロナ禍で園生活でもたくさんの制約がされ、できなくなってしまった行事もあります。昨日の教頭のブログにもありましたができない事を嘆くのではなく今だからこそできる事、そこから楽しさを見つけることが大切だと思っています。幼稚園に来ている子どもたちは毎日元気に明るく生活しています。一人一人がいろいろな目標に向かって頑張ってくれています。子ども達のたくましさから勇気がもらえる気がします。 三学期は卒園、進級の大事な総仕上げの学期です。だからこそ一日一日を大事に過ごすことが大切なのです。特に年長の子ども達には何かの目標に向かって頑張ってチャレンジし、その目標をクリアすることで「自分は頑張ればなんでもできるようになるのだ!!」という気持ちをしっかり持たせて、学校に行かせたいと思っています。 また、誰かのために役に立てる人になってもらえるように心育てを仕上げていきたいとも思います。ありがたいことに、本園では教頭以下全職員が同じ思いで日々頑張ってくれています。このことには心から感謝しています。これからも子どもの心に火をつけるような言葉がけや頑張り続けてくれるような応援の言葉を大事にして、一日一日を大切に三学期を過ごしていきたいと思っています。 園長 小山容子
二学期終了に当たって 2020/12/25 令和2年12月25日(金) 月日の流れは速くもう今年もあと数日を残すのみとなりました。 1号認定のお子様は今週の火曜日に終業式を迎え、2号・3号のお子様も来週の月曜日で今学期が終わります。今年ほど、様々な制約の中で日々過ごしたことはありませんでした。昨年の今頃は、明るい新年が迎えられ、充実した年になるよう頑張ろうと思っていましたが、年明けからのコロナ蔓延によって当たり前の生活が送れなくなってしまいました。当たり前の生活が送れることがどんなに貴重だったのかもあらためて感じた一年でした。 子ども達の生活も様々な制約がありました。子どもの心の成長には友達との関わりや遊びがとても大切です。密を避けるという環境の下でどうやって子ども達の生活を守るかたくさん考えた年でもありました。ただ、どんな環境にあっても子どもたちは明るくたくましく元気に過ごし、どんな環境でも成長してくれました。子どもの明るさ、逞しさ、そして園庭に響く元気な声が私たちに勇気をくれたといっても過言ではありません。 ニュース等で知らされるコロナ感染者の数の増加が止まりません。今年の年末年始は今までのようには過ごせないかもしれませんが、子どもたちはどこかに連れて行ってもらわなくても、おうちの中で家族で本を読んだりおもちゃで遊んだり、みんなで楽しくお話しするだけでも楽しんでくれます。子どもは遊びの天才ですから。できない事を嘆くのではなくみんなでできる事をして楽しい冬休みをお過ごしください。 今年一年、お家の皆様にはたくさんのご協力と温かい励ましとご支援をいただき本当にありがとうございました。 三学期、元気な子どもたちに会えるのを楽しみにしています。 皆様、どうぞよいお年を・・・・・ 園長 小山容子